山獄、空隙の埋葬、完結です。
とりあえず3つにまとめたかった。
実は1と2の間に、汀こるものの「完全犯罪研究部」という、今は2巻まで出てる講談社ノベルズのミステリ系?学園小説があるんですが、それを一気読みして見事にハマり、この話はかなりその影響を受けた。
完全犯罪研究部に関して少し。
表向きは「推理小説研究部」、略称ミス研だが、裏の顔は「完全犯罪研究部」。法で裁けぬ悪者に、完全犯罪で鉄槌を!
みたいな中二病のノリで、完全犯罪を目論む高校生の話です。
言っちゃえばそれだけなんですが、パロディネタが多くて大変面白いです。
キャラ立ちとか描写はイマイチかなーと思いきや、流れが鮮やかなほどスピーディで、美少女にも容赦なく、また生死に関しても容赦がない。
その容赦のなさがいっそ清清しい。
まさに青春。これぞ青春。さすが講談社ノベルズ! メフィストファウストの名は伊達ではない!
わりと昔にハマって以来ずっと講談社ノベルズ信者っぽい感じで、ことあるごとに講談社ノベルズの段組が!とか紙の質が!とか騒いでる。
で、研究部の1巻は「汝は人狼なりや?」という外国産テーブルゲームをオンラインチャットで遊べるようにしたシステムをパロっていたことがあったので、最近ツイッターで人狼人狼言ってるのはそのせいです。
おかげでボンゴレ+ヴァリアーで人狼パロやりてぇとか言い出したけどたぶんできません。
ノリがラノベで、サバゲとかバトロワとか、西尾維新の戯言とか好きな人にはわりとお勧めできると思います。内容は。
文章やキャラ立てについては言及しません。合うか合わないかは究極の問題だから。でもその部分を補って余りある青春のエネルギーが詰まっていることだけは断言できる。
でまぁ今回の話、最初の構想と全く違う話になったのは言うまでもないんですが、個人的にこっちお気に入りなので楽しかったです。久しぶりに唸らないで書いた気がする。いや唸ったには唸ったんだが。
「靴底に仕込んでも暴発せず」「スタンガンにも耐え」「かつ威力を調整できる」
という爆薬を探し回って、最初はダイナマイトでいけるか、ニトロか、その場で粉混ぜるような爆弾か、或いは火炎瓶かと思ったけど、どうにもつじつま合わず(まずデート中に爆発する)、そこでプラスチック爆薬を発見し舞い上がる。
さてここで問題。どうやって起爆するか。
M60起爆装置で爆破? じゃあどうやって持ち運ぶんだい? 導爆線なんか持ち歩けないだろうそれこそスタンガン食らったらやばいんじゃないの? 雷管なんか落としたら爆発するだろ!
とまぁそんなわけでオーソドックスなプラスチック爆薬のC4に、「細工してある信管」、手榴弾に使われる「火道式時限信管」をモデルにしました。細工をしてある=手榴弾から抜いてきたってことで。
ここにこだわってしまって、実際に書いたときたった数行しか書くことないのに絶望した!
お前はいつもこだわる視点がズレている……!
ちなみにここで出てきたC4及び起爆装置、そして持ち運び方法は実践していない架空のものですので絶対に実践したり信じたりしないでください。
そもそも試験管にコルクだけでスタンガンから絶縁しつつ信管作動させないなんてことが可能なのかというのも疑問だ。
たぶん導火線で作動する信管だから、電気式時限信管とは違って電気系統で作動するものじゃないから大丈夫だとは思うんだが。
ただ、自分で即席爆弾作って爆破作業しちゃう獄寺ってかっこいいなぁと思った。ただそれだけなんです違うんです完全犯罪研究部のラストがアレだからってこんな話になったわけじゃないんです!(※ネタバレなので指示語です)
しかし書き終わって気づいたんだけど、苗床のラストも爆発で終わってるね。
私はどれだけ爆発物が好きなんだろうね。青春は爆発したけど。それはそれでいいんだよ。
トラックと廃墟爆破させたから次は何を爆破しよう。もう趣旨が変わってきている。
あとそう! タイトルはカッシーニの間隙ってかっこいいな! と思ったので。
空隙って「物と物との間のすき間」のことで、山本と獄寺は今まで友人って言う「すき間」があったからそこを埋めちゃおう! みたいなノリだったんだけど爆破で別のものが埋められちゃった気がしてならない。
ちなみに空隙って分解すると、 から すき って読めるから「空っぽの好き」で「恋人ごっこ」ってこれいいんじゃね! って一人で舞い上がったけど誰もツッコミ入れてくれなかったら悲しいので自白します。
最近、新しい天体が発見されたり超新星爆発が起きそうだった暗黒物質が観測されたり、ガチで宇宙ヤバイ状態だけど、宇宙はほんと夢が詰まってるね! 昔の夢は天文学者だったよ!
数字に拒否反応起こしてる時点で無理だ。
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